駄目人間の常々思う日々。

日々あったことを。

日本特有の差別意識

今日もアルバイトに行き、47歳の新人の中卒の方に指導しててふと思ったことを書こうと思う。

学歴で差別意識が生じたり収入の差ができるのは日本特有の「新卒一括採用」によるもの。

まず中卒や高卒は参加できない。大卒でもランクが低かったり2浪以上していると厳しい。
また海外に留学した場合や日本の大卒でない場合も。

そして、高学歴でも、新卒一括採用のレールから外れると、惨めになる。
たとえば高学歴の女性が結婚出産で一度会社を辞めると、
それなりのコネがないと再就職は難しく、中卒高卒のバイトと同じ扱いになる。
これは一旦ニートになった大卒者にも当てはまる。

学歴は、能力を計るものではない。
最低限「読み・書き・暗算」そして「道徳・信念」を身につけてさえいれば、
あとは地頭の良さで、能力のある人間かそうでないか、社会に出てから決まる。

社会に出てから決まるというのは、その現場が、
自分の能力を活かせる場所なら、うまくいくし、
そうでないなら、うまくいかず、レールから外れるというリスクを取らざるを得ない。
そしてその選択で失敗すると、惨めになる。

ただ、ネットのおかげで、企業に就職せずとも生きていける道が広がっている。
だから今さら「新卒一括採用」を廃止する必要性は感じられない。
わかりやすい例だと、マスコミに就職しなくてもユーチューブでやっていける。
出版社に入らなくても、ブログ、電子出版で食っていける。
もちろん、高い能力のある人間だけ、という条件付きだが。

ホリエモンが、大学はコスパが悪い、月10万円払って、
その対価に見合うだけのものを得ていない、というが、確かにそうだ。
「新卒一括採用」の参加チケットを得るだけに毎月10万払っているようなもの。
こういった認識が広がっていくと「学歴」というものへの偏見または優越感も薄れていくだろう。